先週、うちにインフルエンザがやって来たと同時期に
「富山池多・食と農を考える女性の会」のK井さんが「回覧してください」と
本を持ってこられました。
「池多の朝市のこと書かれとるから」とのことで、
食農(食と農を考える女性の会)メンバーに順次回覧して、購入希望だったら言ってね、ということでした。
発行所:新評論
2010年2月10日発行
「農産物直売所」がどのように展開されてきたのか。
その成立と意味を、全国1万箇所以上あるといわれている「農産物直売所」の中から
11ヶ所を選び、紹介し、「中山間地域の『自立』」について考える、という内容。
直売所の形態は
・自主的に立ち上がった「直売所」
・市町村、公社などがリードする「直売所」
・JA系「直売所」
の3つに分類されるとし、池多の直売所は、自主的に立ち上がった「直売所」の所で紹介されています。
池多は「少子高齢化に直面しているわが国の中山間地域が向かうべき方向性の一つを
示している」場所だそうです。
つまりは、全国的にもここはモデルになる地域だ、と知り、
「やっぱりなぁ、、凄いとは思っとったけど、やっぱり凄いわぁ」
と池多のおばちゃん達のことを益々尊敬するようになりました。
「郷土料理勉強会」から始まり、その知識を農産物の生産、加工、販売
へと生かし、さらに、地域の小学校へ食育という形で学びを還元し、
こども達が郷土の魅力を知り、新たな発見を生む、という地域の知恵の伝承が
展開されている。と書いてありました。
池多はそんな地域です。
今は別の保育所で所長をされているMさんが、池多保育所におられたとき
ラベンダーを摘みに来られて、少しお話をしたときに「池多は保育にとって理想の地域です。」
といわれたことをよく思い出します。
○○ちゃんのおじいちゃんとか、おばあちゃんまで、家族の人の顔がみんな
わかる」地域です。
お母さんがお迎えに来られない家の子は、たいていその祖父母が
迎えにこられます。
保育所の菜園の苗の植え付けのときは、地域の方が参加され、
子供たちに野菜の育て方を教えてあげながら、一緒に作業します。
お茶会が大体月一回ありますが、お茶の先生は地域の方、近所でよく顔
を会わせる方が先生です。
保育所へ送り迎えするだけでも、子供たちの親だけでなく、その祖父母の
方達の顔をおぼえることができます。
そして、そのおばあちゃん達は食農のおばちゃん達としても活躍されています。
食農の活動も、「お母さん、おばあちゃん目線」だから、とっても気持ちが
いいのです。
すぐには「池多のおばちゃん」にはなれないから、毎日ここで池多の食物を
食べ、近所の方に作り方を学び、経験を積んで、20年後にはスーパーな
池多のおばちゃんになっていられるように、ぼちぼちと体に染込ませて行こう。
近所の「スローライフフィールド」行われている「漬物講習会」
や「郷土料理『かぶらずし』作り講習会」などを食農の方達の講師で
やっておられますが、毎回盛況で、募集人数を大きく超える応募が
あるそうですよ。
こういうこと知りたい人、実はとてもたくさんいるということですね。
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おっと、「池多の朝どり市」は、今お休みです。
だぶん5月のはじめ頃から12月初めごろまでです。
そして野菜は「朝どり」のものしか売らない、というこだわりがあります。
「朝どり」だから始まる時間が10時とちょっと遅めの設定です。
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