今日は休園日で、かねてから行きたいと思っていた蛭谷和紙の川原さんの工房へ
出かけてきました。
主人と、開が丘の市民農園の管理人のYさんと私の3人で。
もの凄く山奥で、民家の無い一軒家を想像していたのですが、道路沿いに
ずっと民家が並び、郵便局も近所だし、集落の内の一軒でした。
ただ、その集落が、以前は皆さん紙漉きをされていたそうなのですが、現在は
川原さんお一人しか続けている人がいないということでした。
貴重な作業時間お邪魔したにも拘らず、丁寧に和紙作りのいろいろな事を説明してくださいました。
自宅の2階が展示場兼販売所とされていて(基本的には受注生産なので、行って
すぐに買えるものは限られていますが)、そこで色んな質感の和紙を10枚買って
来ました。
2階に上がって、その和紙の展示を見たとき、美しさに息を呑みました。
私の写真が下手なので、うまく伝わらないと思いますが、タペストリーのように様々な質感の紙が
吊られています。これは見本です。こんなものもできますよ、という例だそうです。
その下の小さいサイズのものを購入しました。1枚500円でした。
美しい絵を額に入れて飾るように、この和紙もただ飾りたいと思う美しさでした。
これを障子に貼れば、実用も兼ねた美しい装飾品になります。
布が好きで、ちょっと可愛いものとか、気に入った質感のものがあると衝動買いしてしまう人は
よくおられると思うのですが、紙好きな人ってやっぱりいるのでしょうか?いるのでしょうね・・。
紙好きの人に是非行ってもらいたいです。
多くの和紙との違いの説明で、コウゾを叩く作業をしてみせて下さいました。
機械化された和紙生産の場合、この作業はミキサーのようなもので繊維を細かくしているそうです。
木の皮の繊維を叩いて広げるのと、細かく刻まれ分断された繊維では、全く紙の持つ性質が違います。
薄く見える紙でも長い繊維が重なりあってできているものと、ばらばらの繊維が固まってできたもの
では質感、強度が全く違うものができるということだそうです。
帰りの車の中で、それぞれの和紙の香りを嗅いでみました。習性みたいなものです。
そこで気づいたことは、以前ラベンダーを漉き込んでいただいた紙が、とてもいい香りだったということです。
他のものは悪い香りとは言いませんが、それぞれのもつ匂いがしました。
あたりまえのことですが、ラベンダーが入っているといい香りがするのだと判りました。
農園にいると、いつもしている香りと同じだから、全然感じなかったんですね。
それに気づけてよかった。
『蛭谷和紙とラベンダーのしおり』よろしくお願いします!富夢創野で販売中。(400円)
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