毎日暑い日が続きます。
夕方撮影したラベンダーです。
かなり色は濃くなりました。
畑全体が色づいているときの花はこんな感じです。
この状態を、みなさんは「あら~もう終わりやね~」と言われます。
咲き始めたのは6月の25日ごろ。咲き始めて2週間です。
ラベンダーの花を1本取り出して、よく観察すると、たくさんの花の
集合になっています。
そして、花の咲き始めは下の蕾からですが、下から順番に全部の花が
開くのではなく、ぽつぽつと、たまに飛ばして花が開いています。
先端はまだ蕾です。
7月7日の写真を見ていただくと、その様子がはっきり出ています。
何でこんな咲き方をするのか不思議です。
「どうして、下から一気に咲かんがかね?」と主人に疑問をぶつけたところ
「女王だから」という返事。「上は綺麗なんに、下が枯れ枯れだったら
カッコ悪いにか」
「あ~なるほど。化粧して綺麗な顔して、服とか靴がみすぼらしいとカッコ
悪いってこと?」
と、まったく非科学的な会話をしていました。
さて、花が咲き初めて2週間程で、最初の頃に開いた花が役目を終えて茶色に
変色しています。これを「ハナガラ」といっています。
ハナガラが部分的にあるからといって、1本のラベンダーの花が「終わった」
状態にあるかというと、そうでもなく、まだ蕾がたくさんあります。
2週間ほどで呆気なく「終わった」と言われてしまうラベンダーをとても可哀想に
思ってしまいます。
実質、見ごろになってからは1週間です。
ハナガラをとってあげるとこんなにきれいになります。
咲き終わってハナガラを抜いたガクの部分は蕾に見えますね。
香りが抜けていった訳ではなく、この部分からも香りがします。
かと言って、畑のラベンダー全部のハナガラを人力で落とすわけにもいかず
そのままの状態を見ていただくしかありません。
よくある質問で「どんなのを採ったらいいですか?」ということを言われます。
花を枝につけたままの状態でドライフラワーとして観賞する場合は2部咲き程度の
ものを。つまり、咲き始めで、まだハナガラが無い状態のものです。
蕾が大半の枝は、乾燥しても蕾が枝から離れにくいです。
それ以外の用途の場合、例えば、サシェ(香り袋)、ピロー(枕に入れる)、
入浴、スティック、ポプリに使う場合は、花がたくさん開いていたり、
ハナガラがついていたりするものでも全くかまいません。
むしろ、その方が、花や蕾が大きくなっているので、同じ10本でも量がたくさん
収穫できます。
なので、「どんなのを採ったらいいですか?」と聞かれた場合は、
「どんな風にお使いになられますか?」と用途を一応伺ってからお答えしています。
後10日で摘み取りは終了です。
いい時期って本当に短いですね。
特に今年はそう思います。
その他、路地で咲いている花の紹介です。
訪れる皆さんの注目を集めているのが、アーティチョークです。
巨大で、花を上から見ることができません。
こんな花です。
エキナセア
メドーセージ(サルビアガラニテカ)
この時期
「わ~、北海道に来たみたい!」という言葉をよく耳にします。
アヤメが咲いて、アジサイが終わったら、次はラベンダー、といった
具合に、いつの日が、それが定着して、ラベンダーが富山の季節の風物詩
になるといいなぁと思う今日この頃です。
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